占星術を越えて〜父を想う

電話越しに、実家の父親の俳句3つ、短歌を1つ耳にした。

緊張感がまるでなくなって、いいものができないと、父は言う。

しかし、そうではない。

緊張感が取れてきた今にしか書けない味が出てきている、

とわたしは父の俳句、短歌を評した。

父は88歳だが、ここ数年で本当に丸くなった。

出生図の地のサイン山羊座の太陽、水星などに、

トランシットの水のサイン魚座海王星が60度、ゆったりアクセスしていったおかげで、その影響が顕著。

戦死した、いつも面倒を見てくれた兄が夢に出てきて、

声かけてくれたり、

現在の父は、亡くなった家族などと自在に交信さえしながら、

あらゆる目に見えないものとも、大好きで天塩にかけて育ててきた庭の花、果樹などとも対話をしているかのようで、

この緊張感のなさは、

むしろ解放感でもあり、

自分が人生の中で心身ともに関わってきたあらゆるものと、

父は今自在に戯れ合っているかのようだ。

こんな緊張感のない生活をしていていいのか、

という父。

それこそが、いいのだ、とわたしは迷いなく父に語りかける。

あれだけネガティブだった父親の思考が、魚座海王星の影響もあってか、

やわらかく、しなやかに、実にいい感じだ。

わたしも今は、地や水のこの父親の地味で、ネガティブでさえあった思考を、よくよく理解できる。

本当に他者ひとを真に理解するということは、至難の業だが、すごいことだなあと感じる。

今や父親を全面的に肯定できる、いたわりたい思いと限りない共感。

父の俳句。

かなかなや正岡子規も身を起こし

常に病床にあった正岡子規が、かなかなの声を耳にしながら、

蒲団の上で、身を起こす動作。

なんともリアリティーのある句。

さすが地水のサインの影響が顕著な、今や88歳の父の句には、

現実の手触りリアリティーと情感が地味に溢れ、わたしに伝わってくる。

沈黙のつきぬ旅なりかたつむり

黙って、まだまだゆっくりと確かに人生を歩み続けるかたつむり。

この句に、わたしはまだまだ父の生命力のようなものを感じた。

里の灯のひとつにしげし虫の声

故郷の村の、たったひとつの灯りが浮かぶ。

しげしという言葉が、今でこそ書ける言葉のようにわたしには思える。

しげし虫の声、虫の声とは実際の虫の声でありながら、実は亡くなった大切な人への思い、哀歓でもあるはずだ。亡くなった方の声なのだろう。

父のここ数年での変化は遠く離れていても、リアルに電話越しに

感じることのできる。

それにしても、占星術はわたし自身にとって、ささやかに家族を見守る意味でも

最高のナビゲーション、ナビだと感じるのです。

苦しいときも、今はそういう時だから、やりすごしなさい、

そう占星術はわたしをナビしてくれる、

この安心感はわたしにとって何ものにも代えがたい財産。

不動産も、貯金もないが、占星術に、

感謝!感謝!

本日月は水のサイン蟹座。キーワードは、

亡くなった人に夢で会えそうな癒し家族みたいに笑いです。

だいじょうぶ、だいじょうぶ。