蜜源として植えたか釧路湿原に外来種植樹

蜜源として植えたか釧路湿原外来種植樹鶴居村ニセアカシア600本抜くしかない

北海道新聞

シカの食害から守るために白い不織布に覆われたニセアカシアの苗木が並ぶ釧路湿原。異様な光景に驚く観光客も多い

鶴居釧路管内鶴居村が、釧路湿原国立公園内の村有地に国の生態系被害防止外来種に選定されているニセアカシア600本を植樹していたことが分かった。植樹場所は湿原中心部で、環境省は生態系を侵す恐れがあるとして村に原状回復を要請した。村は認識が甘かったとして原状回復に向けた検討を始めた。

ニセアカシアは北米原産のマメ科の落葉樹。繁殖力が強く、草地で増えやすい。ミツバチが蜂蜜をつくるために蜜を集める蜜源植物として知られる。

村は6月11日、森林整備の一環として、ヨシ原が広がる湿原の天然記念物指定地域から300メートルほど離れた丘陵地に樹齢23年のニセアカシアを植樹。その上でシカの食害から守るために白い不織布ふしょくふで覆った。植樹費用は95万円。村によると、潮風が当たる痩せた土地のため、長年木が育たなかった草地で、過去にも在来種のミズナラなどを植えたが枯れたという。

村はニセアカシアを選んだ理由について繁殖力が強く根付く可能性が高い。村内の養蜂業を盛り上げることにもつながるといい、外来生物法で栽培などが規制される特定外来生物ではないことから問題はないと判断したと説明する。